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株式会社カネコ小兵製陶所 かねここひょうせいとうしょ

株式会社カネコ小兵製陶所

大正10年創業、古き伝統を今のかたちに伝える窯元。

私たちは「過去の蓄積のもとに今がある」という前提に立ち、受け継がれてきた伝統は伝統として尊びつつ、過去の文脈を今のライフスタイルに伝える。そんな姿勢で新しい美濃焼を日々創造しています。徳利生産量で日本一の窯元になったことを皮切りに、世界で存在感を示すきっかけとなる「ぎやまん陶」「リンカ」、100色の釉薬を開発する「MINOIROプロジェクト」など、日本の伝統への敬意と常識に縛られない新しさで、進化を続けています。

Q&A 質問

Q1 商品(サービス)の強みを教えてください。
A1
小兵は神仏具から徳利、食器全般へと、時代とともに主力商品を変えながら開発を進め、その中でぎやまん陶、リンカ、備前風・粉引風などヒットシリーズを生み出してきました。感性を磨き、消費者が何を求めているかを常に意識し、新しいライフスタイルに合わせたデザイン開発、絶え間ない技術開発に取り組んでいます。
Q2 なぜ事業を始めようとしたのですか?
A2
1921年に初代・伊藤小兵(こひょう)がカネコ製陶所を創業し、他社との共同登り窯で、袋物(酒器、神仏具等)を主体とした陶磁器を製造したことが事業の始まりです。その後、徳利生産量で日本一の窯元になったことを皮切りに、世界で存在感を示すきっかけとなる「ぎやまん陶」「リンカ」、100色の釉薬を開発する「MINOIROプロジェクト」など、日本の伝統への敬意と常識に縛られない新しさで、深化を続けています。美濃焼1300年の歴史や伝統に敬意を払いつつも、業界の常識や前例には縛られません。目指すのは「不易流行」です。
Q3 事業や製品・サービスの開発にまつわるエピソード、コンセプトや、想いを教えてください。
A3
弊社創業100周年を機に、ロゴマークを刷新しました。美濃焼に古くから伝わる「大きな自由」とカネコ小兵製陶所がずっと大切にしてきた食卓の「小さなしあわせ」という2つのコンセプトを軸に制作を進める中で、美濃焼の、「野性味のなかにある洗練さ」そして「素朴さに共存する高級感」など、相反する要素を内包した豊かさにあらためて気づかされました。
Q4 今後の目標や、新しい取り組みについて、あれば教えてください。
A4
専門家の指導のもと、作業効率の向上、窯の焼成数の増加、停滞時間の削減など、さまざまなカイゼン活動を行っています。伝統産業を担う会社として、文化の伝承と会社の存続を両立させるよう、より良い体制を作ります。
Q5 御社のサービス、商品を利用しようとしている方に一言!
A5
カネコ小兵製陶所にご興味を持っていただきありがとうございます。弊社が製造した商品はONLINE STOREで購入可能ですので、ぜひお求めください。

BUSINESS SCOPE 業務範囲

陶磁器製造・販売

CORPORATE INFORMATION 事業者情報

社名 / Name
株式会社カネコ小兵製陶所
所在地 / Address
〒509-5202
岐阜県土岐市下石町292-1
電話番号 / Tel
0572-57-8168
ファックス / Fax
0572-57-8169
メール / E-mail
info@ko-hyo.com
ウェブサイト / Website
https://www.ko-hyo.com
代表者 / President
伊藤克紀
業種 / Category of business
製造業/小売業
設立年 / Year of establishment
1964年
従業員数 / Number of Employees
20人(2022年現在)

MAJOR PRODUCTS 主な制作事例

ぎやまん陶シリーズ
ぎやまん陶シリーズ

ぎやまんガラスのような透明感と漆器を思わせる深みのある風合いをやきもので表現し、「ぎやまん陶」と名づけました。圧倒的な存在感をもち、どんな料理に合わせても、料亭のようなワンランク上の上品さを演出できます。ぎやまん陶最大の特徴は、まるで漆の溜め塗りのような奥行きのある色合いと、ガラスのように繊細な透明感が共存する滑らかな光沢です。2008年の発売開始以来、国内のみならず海外でも多くの注目を集め、2010年よりフランス・パリのDIOR(クリスチャン・ディオール)本店で販売しています。また、パリの一流レストラン、Le Grand Restaurant(ル・グラン・レストラン)のシェフ、ジャン=フランソワ・ピエージュ氏にも愛用されており、「ピエージュ氏のデザートといえば、ぎやまん陶にのせられたブランマンジェ」といわれるほど、有名な一皿となっています。

リンカシリーズ
リンカシリーズ

落ち着いた和の雰囲気に、大振りの花びらのようなリンカ。ヨーロッパのアンティーク品のようでもあり、どこか現代らしさも感じられる器です。日々の器は、ジャブジャブ洗ったり、料理の温めができたり、そんな扱いやすさが何よりも大事。リンカはそんな日常使いを前提として作られた器です。色も形もそれほど奇抜ではないのに、温かく素朴な印象が、普段の何気ない日常に溶け込み、毎日の食卓を引き立ててくれます。多くの器は縁が薄いほうが美しいとされますが、使い勝手を優先して縁を厚くしていった結果、他の器にはないデザインになりました。ご家庭の食卓、おしゃれなレストランなど、どのような空間でもアクセントとなる人気の器です。
「リンカ」が多くのお客様に知られるきっかけとなったのが、ニューヨークのライフスタイルショップ「RW GUILD(ローマン&ウィリアムズ ギルド)」での取り扱いです。ハリウッド映画のセット製作や、人気デザインホテル「エースホテル」、セレブの自宅の内装デザインなどを手掛ける彼らが、「RW GUILDでリンカシリーズを取り扱いたい」と岐阜県土岐市にやってきてくれました。もともと日本の工芸品に興味があったそうで、「クラフト感・丈夫さ・量産対応のできるやきもの」であることから取り扱っていただけることになりました。約3年での累計出荷数はなんと25,000ピース以上!RW GUILDオリジナルのフルーツスタンドなども制作しています。

酒器
酒器

昔は、宴会というとほとんどの人が日本酒を熱燗にして飲んでいましたが、今はお酒が多様化し、日本酒の販売量は激減しています。そんな状況を打開しようと蔵元が工夫を凝らし、純米酒や大吟醸など、昔では蔵元の杜氏か地元の有力者しか飲めなかったような繊細で高級なお酒が一般の人でも飲めるようになりました。
日本酒が繊細になっているのに対して酒器は一向に進化していない、もったいないと考え、カネコ小兵ではお酒本来の味や香りを楽しめる一献盃を開発しました。繊細な味を感じやすいのは薄造りの酒器です。ガラスメーカーが吟醸酒向けの薄いグラスを出していますが、ガラスばかりで飲むと次第に味がとがってきます。磁器であれば、ガラスよりは少し厚めですが日本酒の本来の味が感じられる。高級な日本酒を飲むなら、ぜひ、日本の酒器でお楽しみください。

コラボレーション|セバスチャン・コンラン×カネコ小兵
コラボレーション|セバスチャン・コンラン×カネコ小兵

世界的なデザイナー、セバスチャン・コンラン氏の「SEBASTIAN CONRAN GIFU COLLECTION」としてコラボレーションしたサービングウエア。和紙から着想を得て、何度もミーティングを重ねて完成しました。彫刻のような造形を持つサービングウェアは、クラシックでもあり、モダンでもあり。欧米仕様で少し大きめですが、どんな料理を盛っても決まります。外側は無釉薬(ビスク)でマットな手触りを残し、内側は汚れがつかないよう釉薬を施すなど、使いやすさの面でも工夫を凝らしました。シンプルでありながら、センスと遊び心を感じるデザインと、何世紀にも渡って世界中で愛され続けている陶磁器のエッセンスが詰まったシリーズです。

月イチギャラリー「窯や小兵」
月イチギャラリー「窯や小兵」

「窯や小兵」とは毎月第一土曜日のみ、カネコ小兵製陶所が直接営業するお店です。工場の隣にある築75年以上の古民家を改築したギャラリーで、100周年を迎えるカネコ小兵の歴史を感じつつうつわを手にとって選んでいただくことができます。
また、小兵が製造しているしている人気シリーズの全色、全サイズを実際に見られる唯一のお店でもあります。商品を開発した3代目社長夫婦、小兵のこれからを担う4代目夫婦、普段小兵のうつわを作っているスタッフたちが直接接客させていただきます。

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