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株式会社竹田嘉兵衛商店 たけだかへいしょうてん

株式会社竹田嘉兵衛商店

創業410年余、有松絞りの開祖・竹田庄九郎の流れを汲む有松絞り製造メーカー「竹田嘉兵衛商店」

有松絞りの開祖・竹田庄九郎(竹田嘉兵衛商店創業者)始め8名の移住者によって誕生した有松の町は、町史によれば、名古屋城築城に参集してきた者の珍しい絞り染めが竹田庄九郎の目に留まり、その製法のヒントを得たと伝えられ、手ぬぐいが土産として売られるようになったと言われています。慶長13年(1608年)竹田庄九郎に始まった弊社は、昭和13年(1880年)株式会社竹田嘉兵衛商店に改組し、絹の振袖・訪問着・着尺を主力商品に有松絞りの製造と卸業務を行い、今に至ります。

Q&A 質問

Q1 商品(サービス)の強みを教えてください。
A1
絞りの技法にはたくさんの種類があり、糸だけで括るもの、縫って絞るもの、巻き上げ台を使うもの、くの字かぎ針を使うものなど、大別すると8つに分類できます。いずれも緻密で高度な技術を必要とされるので、1人でいくつもの絞り加工はできません。絞りの種類によって加工技術は専門化し、それぞれの職人さんたちは一人一人芸を誇っています。ひとつの図案に数種類の絞り技法が組み合わされている場合は、それぞれの技法によって別の絞り手に発注されます。昭和初期には100種類以上もあった絞り技法は年々減ってきていますが、いまもひとつの技術を追い続ける多くの職人さんたちが活躍しています。
Q2 なぜ事業を始めようとしたのですか?
A2
有松の町は、慶長13年(1608年)東海道筋に生まれた町で、有松絞りの開祖・竹田庄九郎(竹田嘉兵衛商店創業者)始め8名の移住者によって誕生しました。有松の町は以来約400年綿々と一貫して絞り生産を業とし、町全体が絞り業者で形成されて来ました。有松絞りは、尾張藩御用として諸大名との交際に土産の品として好んで用いられ、同時に有松以外の土地での製造卸業を禁じる尾張藩の保護政策をうけて発展し、東海道を往来する旅客の土産品として珍重されました。今では全国の百貨店・呉服店等に販売されています。有松町史によれば、慶長15年(1610年)名古屋城築城の頃、九州豊後(大分県)から築城に参集してきた者の珍しい絞り染めが竹田庄九郎の目に留まり、その製法のヒントを得たと伝えられ、当時生産の始まっていた三河木綿に絞り染めを施した手ぬぐいが街道を行きかう人々に土産として売られるようになったと言われています。
慶長13年(1608年)竹田庄九郎に始まった弊社は、明治5年(1872年)竹田商店に改組、昭和13年(1880年)株式会社竹田嘉兵衛商店に改組し、今に至ります。
Q3 今後の目標や、新しい取り組みについて、あれば教えてください。
A3
新素材を用いた製品の開発や国外の見本市への出品など、有松・鳴海絞り振興のための取り組みを行っています。

BUSINESS SCOPE 業務範囲

有松絞り製造及び卸業務

CORPORATE INFORMATION 事業者情報

社名 / Name
株式会社竹田嘉兵衛商店
所在地 / Address
〒458-0924
愛知県名古屋市緑区有松1802番地
電話番号 / Tel
052-623-2511
ウェブサイト / Website
https://www.takeda-kahei.co.jp
代表者 / President
竹田宗弘
業種 / Category of business
製造業/卸売業
設立年 / Year of establishment
1938年
従業員数 / Number of Employees
15人(2022年現在)

MAJOR PRODUCTS 主な制作事例

三浦絞り
三浦絞り

三浦玄忠という医師の妻が有松に技法を伝えたところからその名称があります。常に糸を引き締めながら、一粒一粒を一度ずつ巻いて絞って行くもので、染め上がった模様が鳥や貝の剥き身のような形のため、ひよこ絞り、鳥の子絞り、むきみ絞りとも別称されます。三浦絞りの技法の中には、下絵のない「平三浦絞り・石垣三浦絞り・やたら三浦絞り」、下絵のある「疋田三浦絞り」があります。

鹿の子絞り
鹿の子絞り

染め上がった模様が鹿の斑点に似ているところからついた名称です。有松では専用の針が付いた"鹿の子台"と呼ばれる簡単な台を用いて絞ります。鹿の子絞りは日本の絞りの中でも最も高尚かつ繊細、豪華なことから、きもの美を語るにふさわしい絞りとなっています。

桶絞り
桶絞り

色・柄などを大きく染め分ける絞り技法のひとつで、直径40cmの桶を用います。染めない部分の生地を桶の中に詰め込み、染める部分を桶の外に出して蓋を堅く締め、桶のまま染槽につけて染めるもので、かなり高度な技術を必要とします。