
文字を大切に扱うデザイナー、的場仁利によるデザインスタジオ
Mat N. Studioは、出版物やパッケージのデザインといった、緻密な設計を伴うビジュアルデザインを得意とするデザインスタジオです。海外のお仕事も多数担当しています。
制作事例
![文字盤の記憶─邦文写植機発明百年記念書籍[記録編]](https://cp.idcn.jp/wbabyp/wp-content/uploads/2025/09/文字盤の記憶_アートボード.png)
2024年は、写真植字機が発明されてから100周年でした。それを記念してモリサワの本社がある大阪市の印刷業界の勉強会「大阪DTPの勉強部屋」が、全国に呼びかけて記念イベントを行いました。本書はその関連書籍の一つです。
刊行時には、東京・水道橋の印刷博物館(Printing Museum, Tokyo)にてシンポジウムを開催いたしました。
宮地知他著『文字盤の記憶─邦文写植機発明百年記念書籍[記録編]』大阪DTPの勉強部屋、2024年
担当領域:企画・編集、ファクトチェック、執筆、宣伝美術制作
他メンバー 総合プロデューサー・代表著者:宮地知 書籍本文組版:大石十三夫 写植百年ロゴデザイン:佐々木康 レタッチ:村上良日 他
Q&A
- Q1 商品(サービス)の強みを教えてください。
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A1
私どもの強みは、文字と組版、そして印刷に関する深い知見です。文字や組版、印刷への深い関心から広告業界から印刷業界へ転身し、インハウスと制作会社という立場が異なる企業で経験を積んでまいりました。文字の府川光男氏、色調の坂本恵一氏に教えを乞うた、中部地区では稀有な経験を持っています。
また、長年にわたる様々な国のお客様との仕事を通じて培った、グローバルな視点と、異なる文化や言語に対応できる柔軟性も強みです(制作対応言語は、日本語と英語のみとなります)。
私どもは、目新しい表現を作ることを目標にはしていません。お客様が伝えたい内容にふさわしい表現とは何かという本質を、お客様と一緒に追求しています。
- Q2 なぜ事業を始めようとしたのですか?
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A2
タイポグラフィの重要性を謳う人や企業は多くありますが、タイポグラフィは文字、組版、製版・印刷工程を含む、マスプロダクションのための概念です。
このような価値観を持つ印刷会社も存在しますが、それはあくまでも「印刷」であり「デザイン」ではありません。
デザイナーの視点から、タイポグラフィ全体を統合的に捉えるプロフェッショナルなサービスの必要性を感じ、事業を始めました。
- Q3 事業や製品・サービスの開発にまつわるエピソード、コンセプトや、想いを教えてください。
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A3
私どものコンセプトは、「文字を大切に扱う」というシンプルなものです。
文字は、言葉の意味だけでなく、その背景にある温度やニュアンスまでをも伝える力を持っています。
これまで担当した雑誌や書籍のデザインで、同じメッセージでも文字・フォントの漢字、平仮名、片仮名、句読点、括弧類、欧文、数字などを調整することで、読み手の感情や理解度が大きく変わることを確信しています。
この経験から、タイポグラフィに関するデザイン書などのメディアで、執筆や監修といった様々な立場で世の中に貢献してきました。その活動を通じて、フォントを吟味・調整すること、和欧混植や合成フォント機能の普及に努めています。
また、名古屋地区の商業ベースにおいて、美容室BLANCOの旗艦店オープンと東京進出、そしてClub JB'sのグローバルな成功に貢献するなど、私どものデザインがビジネスの成功の一端を担っています。
- Q4 今後の目標や、新しい取り組みについて、あれば教えてください。
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A4
名古屋は時折、「魅力のない街」や「田舎」という見方をされますが、私は名古屋市、愛知県、中部地方が都会であり文化豊かな土地であると確信しています。しかし、その魅力がまだ十分に人々に伝わっていない現状を、非常にもったいないと感じています。
また、名古屋には留学生の方々や、フォーチュン500企業にお勤めのビジネスパーソンなど、多様な背景を持つ国際的なコミュニティが数多く存在し、毎週のようにイベントが開かれて街を盛り上げてくれています。
私はビジュアルデザイナーとして、こうした中部地方の人々の活動を可視化することで、地域の活性化に貢献したいと考えています。
新しい取り組みとしては、地元金山のまちづくりの活動に関わり始めました。金山は今、芸術と文化を軸とした再整備が進められています。これまでの経験を生かし、金山のにぎわい創出に貢献してまいります。
- Q5 御社のサービス、商品を利用しようとしている方に一言!
- A5 私たちは、お客様の本質的な価値を視覚化し、人々の心を動かす、精緻なビジュアルデザインでお客様の成功に寄り添ってきました。あなたのまだ見ぬ歴史を、ぜひ私たちと共に創造させてください。
事業者情報
- 社名 / Name
- Mat N. Studio
- 所在地 / Address
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〒466-0058
愛知県名古屋市昭和区白金二丁目9番6号
- ファックス / Fax
- 052-884-5260
- ウェブサイト / Website
- https://www.behance.net/mat_n
- 代表者 / President
- 的場仁利
- 担当者 / Liaison
- 的場仁利
- 業種 / Category of business
- 専門サービス業
- 分野 / Design Field
- グラフィックデザイン・広告宣伝/ID・プロダクトデザイン/サイン・ディスプレイ・商環境・空間デザイン
- 設立年 / Year of establishment
- 2025年4月
- 従業員数 / Number of Employees
- 1人(2025年現在)
業務範囲
●デザイン業 ●広告業 ●イベント業 ●執筆・講演業
主なデザイナー・クリエイター

- 名前 / Name
- 的場仁利
- 役職 / Title
- アートディレクター/グラフィックデザイナー/DJ
- 略歴 / Bio
- 文字を大切に扱うデザイナー。文字や組版、印刷への深い関心から広告業界から印刷業界へ転身し、経験を積んだタイポグラファー。
テレビ・ラジオの番組宣伝からスタートし、コム・デ・ギャルソンのパーティー、YMO高橋幸宏×エフエム愛知、タナカトモユキ×トヨタ東京オートサロン、『フォントスタイルブック』(ワークスコーポレーション)などに関わる。
2005年、『64人の言葉と丸明オールド』への寄稿を皮切りに、タイポグラフィーに関する執筆活動も開始。学参出版物のディレクションを経て近年は外資・海外の仕事を担当。
2025年4月、Mat N. Studio 設立。
タイポグラフィーの発信を続ける一方で、アート&デザインとまちと人々をつなぐ活動を行う。
JAGDA正会員・中部ブロック(7県)広報担当・愛知地区広報委員。CCDO事業委員。CDA正会員、金山駅前まちそだて会個人会員、アドビ コミュニティエキスパート。