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家田紙工株式会社 いえだしこう

家田紙工株式会社

伝統と最新技術を融合させた、和紙印刷・加工の専門家

明治22年(1889年)、美濃の手漉き和紙問屋として創業した家田紙工。一貫して和紙の加工販売に従事している岐阜市今町の会社です。家田紙工では江戸時代以降の伝統的な絵付け技術を継承するとともに、伝統技術と最新技術を組み合わせた新たな紙加工製品の開発にも取り組んでいます。また、美濃手すき和紙の職人とともに歩む美濃手すき和紙専門店「カミノシゴト」を運営しています。

Q&A 質問

Q1 事業や製品・サービスの開発にまつわるエピソード、コンセプトや、想いを教えてください。
A1
1300年の歴史を誇る美濃手漉き和紙。美濃手漉き和紙を現代の暮らしの中で如何に使うか。若い職人たちが後世へ如何に産地を繋ぐか。プロダクトデザイナー・佐藤眞富氏をプロデューサーとして2002年から5年間にわたり展開されたプロジェクト「カミノシゴト」は、伝統産業復興によくある単発のイベントではなく、継続する事業(時代の感性をもった産地の継承(若手人材の育成))であり、職人たちとともに発信する(ファンづくり)産地ブランドの構築・発信を事業(産地の問屋や地元住民の意識改革。産地ブランドの構築と発信)として、職人を市場のユーザーやクリエータたちに知ってもらい、製品に触れてもらうことを目的とした展示会、書籍、ショップ開設から、商品ブランドへと展開されました。
(※美濃手漉き和紙「カミノシゴト」 [日本の伝統的な素材の再認識と職人ブランドの構築]は、伝統的産業のブランド化のひとつの具体的方向性として評価され、2006年度グッドデザイン賞を受賞しました。)
同時進行する形で2003年に職人達の展示会の拠点「カミノシゴト」が美濃市にオープンし、2007年頃からは職人たち自ら運営するアンテナショップに生まれ変わりました。その後、2012年からは協同参画していた一社である当社に運営主体を移管し、美濃手すき和紙の職人とともに歩む美濃手すき和紙専門店「カミノシゴト」として現在に至っています。
Q2 今後の目標や、新しい取り組みについて、あれば教えてください。
A2
現在、家田紙工では江戸時代以降の伝統的な絵付け技術を継承するとともに、伝統技術と最新技術を組み合わせた新たな紙加工製品の開発にも取り組んでいます。紙漉職人や印刷技法、さまざまな自然素材、そしてアーティスティックなクリエーターたちとの出会いの中で、これからもひたすら日本の技術、職人技にこだわった、本物のものづくりに挑戦しつづけていきます。

BUSINESS SCOPE 業務範囲

提灯用紙(和紙)・紙加工製品の加工販売

CORPORATE INFORMATION 事業者情報

社名 / Name
家田紙工株式会社
所在地 / Address
〒500-8023
岐阜県岐阜市今町3丁目6番地
電話番号 / Tel
058-262-0520
ファックス / Fax
058-262-0519
メール / E-mail
info@iedashikou.com
ウェブサイト / Website
https://www.iedashikou.com
代表者 / President
家田 学
業種 / Category of business
製造業/小売業
設立年 / Year of establishment
1948年
従業員数 / Number of Employees
14人(2022年現在)

MAJOR PRODUCTS 主な制作事例

水うちわ 金魚
水うちわ 金魚

美濃手すき和紙専門店「カミノシゴト」取扱商品。岐阜の豊かな川文化から生まれた独特の透明感を持つうちわです。鵜飼舟の上から長良川の水につけて扇ぎ、涼しさを楽しんだという言われもあります。薄くて強い手漉きの雁皮紙(がんぴし)の制作をはじめ、うちわ貼り・絵付け・天然ニス塗りまですべて日本の職人の技によるもので、1本1本が手作りです。

和紙のアクセサリー
和紙のアクセサリー

美濃手すき和紙専門店「カミノシゴト」取扱商品。日本産の楮だけで漉かれ、伝統的な美濃和紙の製法を守って作られたアクセサリーです。小さな本物をひとつ、身に着けてみませんか。
1969年に国の重要無形文化財として指定され、その後、2014年にユネスコの世界無形文化遺産として登録された技法に則って作られる和紙を本美濃紙と呼びます。製造には厳格な規定があり、本美濃紙と呼ぶことが可能な和紙を漉くことが出来るのは本美濃紙保存会会員だけです。那須楮の優れた性質を持つ平滑できめの細かい本美濃紙は透過光が美しく、障子紙として発展を遂げてきました。この和紙の特徴は折り紙の用紙としても優れ、本美濃紙を使えば折り目が綺麗で透明感のある小さな折り紙を作ることができます。「カミノシゴト」では本美濃紙の折り紙を製品化し、同時にそれを素材としたアクセサリー類も制作しています。

まぁるシリーズ
まぁるシリーズ

美濃手すき和紙専門店「カミノシゴト」取扱商品。「本美濃紙を身近に」をコンセプトに開発された商品です。使い込むほどに毛羽立ち、独特の風合いに変わる様子をお楽しみいただけます。ラインナップは、マグネット、ピンバッチ、クリップ、ヘアゴム、ヘアピン、缶バッジ、イヤリングなど。

WASHI dECO
WASHI dECO

美濃手すき和紙専門店「カミノシゴト」取扱商品。柔軟でやわらかな美濃和紙の特性を活かして、霧吹きなどで水をかけるだけで簡単にグラスベースやキャンドルホルダー、凹凸のない窓ガラスなどに貼ることができるウィンドーデコレーション・ステッカー(乾いてもはがれません)。十分に乾燥させ、静かにはがして保管しておけば、再利用も可能です。
WASHI dECOシリーズには、緻密で繊細な造形の表現を可能にした保木工房と家田紙工株式会社の技術のコラボレーションにより生まれた透かし和紙が使用されています。透かし和紙の制作に必要な型を家田紙工が制作、和紙の漉きを保木工房が担当し、お互いに製造時の情報をフィードバックすることで、類を見ない繊細な表現を可能にした透かし和紙を生み出しています。

地球儀提灯 Globe
地球儀提灯 Globe

岐阜提灯の老舗・浅野商店が現代提灯のシリーズとして世界的に著名なデザイナーの内田繁氏とともに開発した“ペーパー・ムーン”をベースに、家田紙工が世界地図を絵柄にしたユニークでお洒落なGlobe~地球儀提灯を作り上げました。その繊細な絵付け表現は、美濃の若手職人であるCorsoyardが漉いた上品かつ強靱な本物の手漉き和紙だからこそ可能になりました。和風にも洋風にもピッタリの新商品です。