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株式会社蒲郡製作所 がまごおりせいさくしょ

最先端分野の精密部品加工メーカー
株式会社蒲郡製作所は、多品種少量生産の試作品・治具の製作及び高精度部品加工で、航空宇宙分野・医療機器分野・ロボット分野・計測機器分野の問題を解決します。
Q&A 質問
- Q1 商品(サービス)の強みを教えてください。
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A1
弊社が得意とするモノづくりは、多品種少量生産の試作品・治具の製作及び高精度部品加工です。加工する製品の製作数は、1個から多くても100個前後ととても少量です。まるで一品料理のように、お客様のご要望に応じて丹念に、精密に製品を作り上げます。その用途は、光学機器、医療機器、OA機器、半導体関連機器そして宇宙分野など、多彩な広がりをみせています。
- Q2 なぜ事業を始めようとしたのですか?
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A2
昭和29年(1954年)に、創業者・伊藤昌年が光学機器部品を製造するための町工場を設立しました。これが、蒲郡製作所の始まりです。それ以降、50数年に渡り、たくさんのお客様にご愛顧いただき現在に至っています。
地元では、「ガマセイさん!」と呼ばれています。
- Q3 事業や製品・サービスの開発にまつわるエピソード、コンセプトや、想いを教えてください。
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A3
モノづくりの現場では、常に“コスト・品質・納期”の3つが問われますが、弊社では、その中でも“品質”を最も重視しています。優れた品質の製品を安定して供給し続けるのに最も大切なのは、基盤となる技術力だと考えています。弊社の加工する製品は、分業による流れ作業ではとても創り出すことはできません。社員一人ひとりが、図面の読み取りから工程設計、NCプログラム作成、段取り、マシンオペレーション、工程内検査等を責任を持って遂行する生産システムを採用しています。常に一位の加工を目指し、加工技術の習得、工作機械の導入、検査機器の充実を続け、失敗は許されない状況下で、常に緊張感を持ちながら、製品作りを続けています。
- Q4 今後の目標や、新しい取り組みについて、あれば教えてください。
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A4
優れた生産設備、優れた技能、優れた技術、優れた測定能力。これらは、超精密サプライズ加工には欠かせないものばかりです。これらを武器に、我々は常に前進を続けています。優れた品質を常に維持し、お客様のいかなるご要望にもお答えできるよう、新しい加工技術にチャレンジします。
- Q5 御社のサービス、商品を利用しようとしている方に一言!
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A5
お気軽にお問合せください。
BUSINESS SCOPE 業務範囲
・OA機器・光学機器・医療機器・半導体関連機器・計測機器・燃料電池・光通信・ロボット・航空宇宙等の多品種少量の高精度部品加工、試作品製作、治具製作
CORPORATE INFORMATION 事業者情報
- 社名 / Name
- 株式会社蒲郡製作所
- 所在地 / Address
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〒443-0042
愛知県蒲郡市御幸町28番10号
- 電話番号 / Tel
- 0533-68-1155
- ファックス / Fax
- 0533-68-1156
- ウェブサイト / Website
- https://www.gamasei.co.jp
- 代表者 / President
- 伊藤智啓
- 業種 / Category of business
- 製造業
- 設立年 / Year of establishment
- 1954年
- 従業員数 / Number of Employees
- 12人(2022年現在)
MAJOR PRODUCTS 主な制作事例

私たちは人工衛星の部品加工を行い、宇宙分野に参入しています。アルマ計画(南米チリの5,000mの高地に約70台の電波望遠鏡を並べ、遠い宇宙を観測し、生命の起源を探ろうとするプロジェクト)に参画し、国立天文台より部品加工の依頼を受け、2014年までその製造を行ってきました。当社が担当したのは、パラボラアンテナで集めた電波を解析装置に送るための電波受信装置の主要部品であるミラーブロックと電波導波管です。部品の製造においては国立天文台の技術員の方のご指導をいただきながら、一年で5回ほど試作を繰り返し、世界で最も高精度な電波反射ミラーを作ることに成功しました。ミラーブロックは、1つの部品に4つの電波を反射するミラーを有し、それぞれのミラーの形状は、設計値に対して、10ミクロン以内の誤差にとどめる必要がありました。形状からすると、5軸加工対応のマシニングセンタで加工するのが最良と思われがちな部品ですが、各部分を削るごとに少しずつ変形するために、各工程で専用治具を製作して、測定しながら作りこんでいく方法を選びました。こうした方法は、アルミニウムの特性を知っているからこそできる加工方法です。

ある時医療機器メーカーより、乳がん検診装置「マンモグラフィー」の部品について、メーカー既存の協力先20数社ではどこも加工できないので、助けてほしいとSOSがありました。アルミ製のその部品の大きさは、10x25x350mmと小さいですが、中央に長穴が空いていて、普通に加工したのでは歪みやすい形状をしていました。この部品は全体の平面度が0.05mm以下の指定があり、これ以上変形が大きくなると測定したデータに誤差が生じて使えないため、どうしてもこの部品を要求通りに作る必要に迫られていました。ここで役立ったのは、当社の技能者が持つ工程設計能力です。どの順序で、どこを加工するかによって、最終的な部品の精度が決まります。過去の失敗事例やデータに基づいて、最良を思う方法を選択し、試行錯誤を重ねた結果、約ひと月で難題をクリアしました。このことがきっかけで、このメーカーからは何度となく問題案件が持ち込まれ、それをクリアすることで年々お取引が増えています。

私たちは2000年から、半導体を製造するための産業用ロボットアームの部品製作を通じて、ロボット関連の部品加工を開始しました。半導体製造用ロボットは、クリーンルームのホコリを嫌う環境下で使われます。そのため、ロボットを構成する一つひとつの部品もホコリが溜まることがないよう、傷のないことが要求されます。当社では、60年に渡り培ったアルミの高精度加工技術を生かし、高精度で部品に傷がつかない加工方法を見つけ、この問題を解決しました。無傷の部品を提供することで、安定した半導体部品製造に貢献しています。

計測機器メーカー様とのお取引きも数多く行ってきました。計測機器部品では、当社が得意としているアルミ・黄銅製の部品が多く、多品種少量のお仕事が大半を占めます。また、光学機器同様より微細で精密な加工を要求される部品が増加しています。法公差、幾何公差共にミクロン代を要求されるお仕事には、是非当社をご指名ください。