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株式会社チップトン ちっぷとん

株式会社チップトン

唯一無二の技術力を磨き続ける。
バレル研磨のリーディングカンパニーとして私達は発明と開発に情熱を注ぎ、明日へ挑戦し続ける企業です。

1939年に開発型の研削砥石メーカーとして創業し、1961年には世界初の遠心バレル研磨機を世の中に送り出した株式会社チップトン。以来、持ち前の「発明精神」で顧客の期待に応え続け、日本のものづくりを支えてきました。圧倒的なシェアでバレル業界をリードするだけでなく、培ってきた技術やノウハウの転用、応用で異業種へも生存領域を広げ、市場は国内のみならず世界各国に及んでいます。

Q&A 質問

Q1 商品(サービス)の強みを教えてください。
A1
豊富なラインナップからお客様のニーズにあった商品をご提案します。研磨石は約1,500種類、コンパウンドは約500種類。お客様にマッチした専用商品も開発提供し、当社のバレル研磨石・コンパウンドが選ばれる理由となっています。
Q2 なぜ事業を始めようとしたのですか?
A2
戦争中、自宅近くに墜落したB29の部品を見た創業者の小林久峰。それはグラインダー砥石を専業とする彼が見たこともない仕上げで加工されていました。工作機で削ったのでも、ペーパーで仕上げたのでもない。「これはどう、仕上げたのだろう…」。大きな疑問を抱いた彼は戦後、単身でアメリカへと渡り、そこで突き止めたのがバレル研磨という加工法でした。
帰国した小林は早速、機械の製作に取りかかり完成したのが回転バレル一号機。一応の研磨はできるものの精密さに欠けるため、専用の研磨石やコンパウンド(洗浄剤)を開発し、改良していきました。しかし、研磨時間が長いという弱点に突き当たりました。
課題解決に日々、思案していた小林。そんなある日、入浴中に風呂桶にお湯を入れ、何気なく回したことから閃光のようなひらめきが頭を貫きました。回すことでお湯の流れに渦ができる。「ならば、回転だけでなく、遠心力で渦のような流れを加えてみてはどうだろう」。これが遠心バレル発明の発端となり、開発に次ぐ開発の成果が実を結び、世界初の遠心バレル研磨法が誕生しました。
Q3 事業や製品・サービスの開発にまつわるエピソード、コンセプトや、想いを教えてください。
A3
80年に及ぶ私たちの歴史の中で、当初から一貫して変わらないのが、常に先んじて未踏の地に分け入り、道を切り拓く開拓者の精神です。私たちは、創業まもなく試作開発型工場として研削・研磨業界第1号の指定を受け、戦後はいち早くバレル研磨の分野に乗り出しました。そして世界初の遠心バレル研磨機の発明を手始めに、振動、渦流、レシプロ、ジャイロ、ブラシと、その領域をつぎつぎと拡大し、同時に研磨石、コンパウンドの開発を進め、他に類を見ないバレル研磨の総合メーカーとして確固たる地位を築いてまいりました。
さらには選別機、排水処理機、洗浄機、乾燥機といった研磨の周辺分野を網羅した一連作業の自動化・無人化や、隣接技術、応用技術による触媒担体、キャンディーコーティング機、テイラー渦流ナノリアクターの分野へと、私たちが開発の手を休めることはありません。日々積み重ね、磨き上げてきた先鋭的な技術と豊富なノウハウは、世界各国で高い評価を得ております。
開発事業には試行錯誤がつきものですが、私たちは、失敗を貴重な財産として次の試作に生かし、完成まで決してあきらめない執念を、半世紀の間学んできました。
For Tomorrow――そのチップトンスピリットのもと、全社が一体となって進める私たちの“組織開発”に今後もご期待ください。
Q4 今後の目標や、新しい取り組みについて、あれば教えてください。
A4
産学連携のオープンイノベーションにより開発力を高め、技術革新に挑んでいます。極小化が進む積層セラミックコンデンサー(MLCC)への対応も主要なテーマの一つであり、大学との理論研究とともに、大手電子部品メーカーと連携した実用化研究を同時追及しています。

BUSINESS SCOPE 業務範囲

研削砥石、バレル研磨機、バレル研磨石・コンパウンド、石油精製・石油化学の充填材、コーティング装置、テイラー渦流ナノリアクター等の製造

CORPORATE INFORMATION 事業者情報

社名 / Name
株式会社チップトン
所在地 / Address
〒457-8566
名古屋市南区豊田三丁目19番21号
電話番号 / Tel
052-692-6666
メール / E-mail
sales-department@tipton.co.jp
ウェブサイト / Website
https://www.tipton.co.jp
代表者 / President
小林知之
業種 / Category of business
製造業
設立年 / Year of establishment
1939年
従業員数 / Number of Employees
180人(2022年現在)

MAJOR PRODUCTS 主な制作事例

バレル研磨機
バレル研磨機

基本の回転バレルから最新の重圧バレルと、選別・乾燥など周辺装置を網羅し、国内外に販売しています。開発の根幹となる多くの特許保有を可能にした発明や技術革新により、日々研磨機の精度が向上しています。写真の最新モデルの「Mighty-Mild」では、性能向上を始めプロダクトデザインにも磨きをかけた研磨機として業界の発展に貢献しています。

バレル研磨石・コンパウンド
バレル研磨石・コンパウンド

2,000種類を越す研磨消耗品を自社開発していることで、多種多様なご要望にお応えします。研磨石はビトリファイド系メディア、アルミナ系メディア、プラスチックメディア、ソフトメディア、スチールメディア、乾式メディアなどあらゆる材質に対応出来る1,500種類のメディアを製造しています。コンパウンドは粉体と液体があり、脱脂剤、粗仕上用、中仕上用、光沢仕上用、防錆剤等500種類のコンパウンドを製造しています。

セラミック充填材
セラミック充填材

信頼のある「チップトンセラム」ブランドとして、国内はもとより多くの海外のプラントでもご利用いただいています。多孔質セラミックの気孔径分布(細孔径)の比表面積を高度にコントロールできる技術を保有しており、高品質で且つ安定した商品を市場へ提供しています。

研削砥石
研削砥石

当社の研削砥石は、タイル接着加工、刃物研磨加工のお客様から40年にわたりご愛顧いただいています。最近では、建築資材業界でのサイディング加工、建築石材加工、コンクリート二次製品加工、クォーツストーン加工、人工大理石加工、せんい強化セメント板加工、メラミン化粧板加工の分野にも用途を広げ、お客様のご期待にお応えしています。

コーティング装置「コータロー・ネクスト」
コーティング装置「コータロー・ネクスト」

バレル研磨機のもつ流動原理をヒントに、「削る」技術から「付ける」技術に転換して開発。従来装置にあった問題点を解決、あるいは軽減するとともに、今までにない商品作りの一役を担えるようなコーティング装置を開発、ご提案しています。

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